令和6年9月28日(土)・29日(日)の2日間にわたって、富山県射水市の小杉地域の旧街道沿いの街並みで、第22回 旧北陸道アートin小杉というアートイベントが開催されました。
十社大神でも、この2日間は、アートin小杉の事業や、これにあわせた十社大神の自主事業が行われ、多くの人で賑わいました。
富山大学芸術文化学部のサークル「Art For All(アート・フォー・オール)」は、この2日間、ワークショップを開催しました。
「まゆ玉飾り」は、昔から縁起物などとして作られてきたもので、今回のワークショップでは、神社が特に「稲・お米」を大事にしていることを踏まえ、米粉で団子をつくりました。
そして、十社大神で夏越の大祓の時期に食香バラを手水舎に浮かべていることから、団子を食香バラのは花びらで包み、現代風のおしゃれな「まゆ玉飾り」になりました。
笹は、十社大神の境内に生えている竹からとりました。
参加者が説明を受けながら「まゆ玉飾り」を作ると、最終的に、透明のシートでラッピングし、おしゃれな花束のような仕上がりで持ち帰っていただきました。
2日間にわたり、ワークショップの会場は、ほぼ人が途切れることなく、用意していた材料は全てなくなるほどの盛況ぶりでした。
大学生の皆さんが、地域のことや神社のことをよく調べ、実際に現地も見て歩いた上で考えてくれた今回の企画、とても素晴らしいものになったと思います。
また、今回のワークショップは、地元の小杉高校の美術部の生徒も参加し、運営の補助や、見本となるオブジェの製作をしてくれました。
ささやかな「高・大連携事業」が実現したことも、地域の未来を考えると、意義のある出来事かと思います。
9月29日(日)は、境内でコンサートが開催されました。
正午からは、コメリーズの演奏が、境内の鎮守の森の中で行われました。
秋の涼やかな風を受けながら、鳥のさえずりの聞こえる中で、やわらかな優しい音楽が演奏されました。
まるで森林浴をしているような、ヒーリング空間でヒーリングミュージックを聞いているような贅沢なひと時でした。
午後1時からは、フォークグループの楽屋姫が登場。
1970年代の懐かしのフォークソングを中心に、のびやかな歌声を披露してくださったほか、MCも軽快で、時に大笑いし、時にジーンと来て、瞬く間に時間が過ぎ去りました。
午後2時からは、献穀田の稲穂を刈り取る「抜穂祭」を執り行いました。
神宮遥拝所において、伊勢の大神様に稲穂の生育を奉告し、感謝を捧げ、安全に稲刈りを行えるよう祈願したあと、隣接する献穀田で、地元の女子児童による刈女が中心になって鎌で稲穂を手刈りしました。
9月28日(土)と29日(日)は、2日間にわたり、社頭が賑わっていました。関わった全ての皆様に感謝申し上げます。