令和3年の5月14日(金)と15日(土)の2日間、十社大神の春季大祭が執り行われました。
このうち15日(土)は、十社大神の御祭神が御神輿にうつられて地域をまわられる御神幸が、2年ぶりに行われました。
新型コロナウイルスの感染防止対策として、直会は取りやめました。また、例年は、地域の子供総参加を掲げ、御神輿が地元町内を練りまわる間は当該町内の児童が御神輿のお供をするのですが、今年は密を防ぐため、これも取りやめました。
さらに、例年は御神幸の翌日にも神社で後日祭を行なうのですが、これも中止にしました。
例年に比べると小規模で静かな御神幸。
でも、令和元年に修復したばかりの御神輿は、照り付ける陽射しも相まってキラキラ輝き、神々しさを感じさせるほどでした。
実は、御神輿を令和元年の秋に修復したあと、秋のお披露目は悪天候で御神幸できず、令和2年の春季大祭もコロナ禍で御神幸が中止になったため、新しくなった御神輿が地域を練りまわるのは、これが初めてなのです。
令和の御代替わりで大修復を行なった御神輿。
江戸時代の嘉永年間に作られた大神輿が往時の輝きを取り戻し、初めてご祭神をお乗せして地域をまわる姿を見ると、胸が熱くなるものを感じました。
「神は人の敬いによって威を増し、人は神の徳によりて運を添う」
人々が手をあわせる姿をご覧になり、御神威(大神様のお力)が一層高まり、運を添えてくださることをご祈念申し上げます。