新玉の年の初めを寿ぎ、ご祭神に年頭のご挨拶を申し上げます。
そして、皇室の弥栄と地域の繁栄・氏子の安寧をご祈念いたします。
十社大神では例年、1月1日の午前5時に責任役員と総代が参列して厳粛に歳旦祭を執り行っています。
正月の松飾りや旧年にお祀りした御神札、縁起物・御守り・注連縄、書き初めなどを集めてお焚き上げする火祭りです。
旧年の御見守りに感謝を捧げるとともに、新年の無病息災や文字の上達などを祈願します。
十社大神では例年、児童クラブの皆さんや消防団の皆さんの協力のもと、境内の広場で左義長を行なっています。
境内に隣接する献穀田で、古式ゆかしく手植えで苗を植えます。
植えるのは、伊勢神宮から下げ渡していただいたイセヒカリという品種です。
農業や各種生産活動の成功と安全を祈願する1年でもっとも大きな祭りです。
この日は、十社大神のご祭神が御神輿に移られ、地元の小学生の先導で地域を練り回られます。
各地域には御旅所が設けられ、みなが整列して大神様に拝礼します。
三ケ錦町で継承する獅子舞も各地で舞を奉納し、三ケ地域(小杉駅周辺)が祭りに沸く一日となります。
年が改まってからちょうど半年にあたるこの日、半年の間に知らずしらずのうちに身についた罪や穢れを祓い清めます。
拝殿前には大きな茅の輪を設置し、大祓詞を奏上したあと、列をなして茅の輪をくぐります。
「水無月の夏越の祓する人は、千歳の命延ぶと言ふなり」と古語拾遺集にも歌われているように、暑い夏を元気に乗り切ることを祈願する意味合いもあります。
5月にお田植えした稲を刈り取ります。
実ったイセヒカリの稲穂を、地元の子供たちが鎌を使い、手刈りで刈り取ります。
刈り取った稲穂は、伊勢神宮の神嘗祭と十社大神の秋季例祭に奉納されます。
秋の実りに感謝する例祭です。
十社大神では、地元の女子児童による浦安の舞を奉納することにしています。
浦安の舞は、「天地の神にぞ祈る朝凪の海のごとくに波たたぬ世を」という昭和天皇様の御製に曲と振付をつけた舞です。
実りや恵みに感謝するとともに、舞を奉納して穏やかな世の中でありますようにと祈ります。
新年に各家庭・企業の神棚などに祀っていただくための神宮大麻などをお頒かちするお祭りを行ないます。
お祭りでは、伊勢神宮でお祓いにお祓いを重ねて奉製された神宮大麻などを神前にお供えし、あらためてお祓いをし、各家庭への頒布の安全・成功を祈願し、各家庭・各企業を1年間お見守りいただくよう祈りを捧げたうえで、各町内の代表の方々にお頒かちします。
このあと、各町内の代表の方によって、各家庭・各企業に届けられることになります。
大麻・御神札は、宮司宅(社務所)でも頒布しています。
1年の締めくくりに、知らずしらずのうちに身についた罪・穢れを形代に乗せてお焚き上げします。
参列者一同が大祓詞を奏上し、奉納された形代をお焚き上げし、罪・穢れを年内に祓い、新たな年を清らかに迎えられることを祈願します。
じゅっしゃ おおかみ
十社大神
【鎮座地】
富山県 射水市 三ケ(高寺)1753
【宮司宅・社務所】
富山県 射水市 三ケ(高寺)870
電話 0766-55-0059
FAX 0766-55-5273