十社大神の宝物殿には、伊勢神宮ゆかりの品々や、文化財に指定されている貴重な宝物が、数多くあります。
宝物殿は、かつて、十社大明神の拝殿として使われていた建物で、この建物自体に文化的・歴史的価値があります。
宝物殿内部にかけられた棟札には「寛政十(戌牛・1798)年~天下太平・氏子安穏・祈所」と書かれています。
宝物殿の観覧を希望される方は、宮司宅までお気軽にご連絡ください。
白塗りの木馬は神馬として伊勢神宮から運ばれてきたとされる。ヒノキの寄せ木造り。
黒馬は、雄の白馬に対する雌として、天保年間(1830年~1844年)に作られた。
地元では、「晴乞いは白馬に、雨乞いは黒馬に祈るとよい」など、多くの伝承が残る。
大型の木造神馬で、のちの「絵馬」の起源を想定させる貴重なもの。
射水市指定文化財。
※木造神馬一対は「神馬殿」にあります
杉板の絵馬で、横21メートル余りの大きなもの。
富士山麓で狩りをする鎌倉武士たちの姿を描いている。
真ん中に富士山を描き、その裾野の右側で大勢の従者を従えて赤傘をさして見物しているのが源頼朝だと考えられる。
絵馬には「奉掛諸願成就之所 天和三年(1683年)十一月吉日」とある。
「富士裾野巻狩り」を描いた武者絵馬では、富山県内でもっとも古いものとされる。
絵師は不明。射水市指定文化財。
戦国時代に蓮王寺が戦火で焼けた際に焼け跡から発見されたと伝わる。
江戸時代初期に砺波・射水郡奉行所の足軽・高桑八十郎等が仏工にその胴体をつくらしめ、十社大明神に寄進したと伝わる。
射水市指定文化財。
白馬とともに伊勢神宮から運ばれたと伝わる木造の狛犬。
鎌倉時代末期ごろの作。
画家で学者でもある川波伯思(本名・川波友太郎)作の杉板地着色の絵馬。
唐の開元年中(713~741)に玄宗皇帝が疫病にかかり、病の床に伏したとき、終南山の進士・鍾馗が鬼を押さえて八つ裂きにして食べる夢を見て、目が覚めたら病気が治っていたという故事を描いたもの。
故事の内容から、鍾馗は疫病退散や魔除けの神と崇められた。この絵馬も、そうした祈願のために奉納されたものとみられる。
伊勢領神明社にあったもの。能楽堂で能楽の面として使われていた。
室町時代の作と考えられている。
記紀にある「天の岩屋戸開き」の神話を素材にした板絵馬。
加賀藩の本陣を務めた戸破の寺林家が家内安全を祈願して奉納した。
絵師は水上北莱。赤・青・黄・紫・緑の五彩を使った北莱独特の巧妙な色彩が際立っている。
※拝殿にかけてあります。
射水市天然記念物。
丘陵山地に生息する落葉高木で、平野部である射水市に大樹として生息するのは非常に珍しい。
五月初旬に純白棒状に細かい花穂が枝いっぱいに咲く清楚な花木。
※ウワミズザクラの場所は拝殿の東側です
じゅっしゃ おおかみ
十社大神
【鎮座地】
富山県 射水市 三ケ(高寺)1753
【宮司宅・社務所】
富山県 射水市 三ケ(高寺)870
電話 0766-55-0059
FAX 0766-55-5273